(1)私たちの使命
和の伝統・食文化の本物の素晴しさをお客様に紹介する
(2)経営理念
私達は、お客様に絶えず新鮮な価値を提供し、ステークホルダーに対しても、したたかに粘り強く一つ一つ着実に成果を積み上げて信頼と期待に応えるようにする。そのために、社員が夢と誇りをもって、人として正直に、潔く、礼儀正しく心がけ、いきいきと活躍できる組織風土をはぐくみ、革新と挑戦をたゆみなく続けることである。
(3)私たちの行動
Quality(品質)・・・どこよりも高品質なサービスと企画の提供を心がける
Legality(誠実)・・・お客様や得意先・仕入先から信頼される行動をする
Innovative(革新)・・・たえず革新をはかり進化し続ける
User oriented(お客様への適応力)・・・お客様満足のさらなる向上を目指す
Advantage(強みの強化)・・・社員個々の得意とする能力を強みにする
Challenge(挑戦)・・・自己研鑽に努め、失敗を恐れず挑戦する
Agility(機敏)・・・社会と市場の変化にスピーディに対応する
強 み ・ 優 位 性
豊富な経験の産地問屋と優れた技術力の職人(人的資産・構造資産)
私共の商品製造・仕入先である産地問屋は、各産地を代表する名門企業が名を連ねています。産地問屋の主人は、若い時から工芸品に親しみ、消費地の東京・大阪・名古屋で修業を積んで各々の地域市場を学ばれているので、各産地の伝統を継承しながら現代的なバリエーションに富んだ商品が開発をされています。また、私共の取扱商品を製造している工芸職人は、繊細かつ優美で想像力溢れた技術力を持つ職人ばかりです。難しいオーダーでも実現させていく能力を持っています。
私共は、日本の高い工芸技術とお客様との中間に立っているので、開発された商品を企画構成するノウハウ集(構造資産)が長い年月を経て蓄積されています。
豊富な商品構成(人的資産・構造資産)
私共の社員やスタッフは、飽くなき探究心と、顧客要望にお応えしようとする顧客志向によって常に新しくイメージを掻き立てる商品を探索して、商品ラインナップに追加しています。商品のライフサイクルを考慮して商品ラインナップの改廃を積極的に実施していますが、一方、伝統的な漆器については、安易に改廃を是とせずに、じっくりとお客様に浸透させていく販売戦略を実施しています。この背景が強みとなり漆器だけでなく多種多様で豊富な商品構成を実現できています。季節による限定商品も用意していますので、お客様により選んで頂く楽しみのご提供ができています。
高い評価の品質と 臨機応変な対応(構造資産・関係資産)
●高い評価の品質
豊富なノウハウと長年の経験に基づき かつ品質にこだわって開発した商品を、お客様のご評価をお聞きしながら常に改良を続けています。本店で扱う漆器は全ての工程が手作りになりますので、きめ細かな対応が可能になっています。商品の客観的評価をすることは難しいことでありますが、私共の販売店舗には常連の方が足しげく通ってくださるお客様が多数おられることからも、高い評価を頂いていると思っています。
●臨機応変な対応
季節や状況によりますが、通常の商品以外のリクエストにも対応しています。例えば、「商品に名入れを金文字で掘って欲しい」「ラッピングやパッケージを可愛いものにして欲しい」「懸け紙を付けて欲しい」等々にも対応しています。百貨店卸問屋の私共としては、当たり前と思っているサービスです。このサービスの経験が豊富であるからこそ、和風の贈り物にある細やかなマナーやルールについて的確にアドバイスをすることができます。その面でも差別化が図れていると思われます。
情報発信力(構造資産)
代表の前職がITコンサルタントであることから情報発信力については、同業他社に比べて高い優位性があるといえます。情報化時代を見据え、広く私共の漆器を知っていただく手段として情報発信にも力を入れています。例えば、ホームページやネットショッピングはもとより、ブログ・メールマガジンからの発信や、フェイスブックへの登録、モバイル会員システムの構築等をすることで情報発信力の向上が期待できます。特にモバイル会員システム(POSレジシステム)では、その情報をもとに誕生日等の特別なDMを発信することの販売促進等が可能になります。
認知度(構造資産・関係資産)
「器 日本橋 夢東」のブランディングを最重点事項として認知度の向上を推し進めて参ります。現状のお客様のイメージでは「高級な漆器=有名百貨店での漆器売場」であると思われますが、百貨店では、高級漆器の売上高の下落が著しいのが実状であります。言い換えれば、有名百貨店であっても高級漆器が売れるとは限らなくなってきているということが言えます。ライバルは同業他社でなく、異業種の品目であることから漆器以外の品目に対して「差別化」により高めた価値を認知していただくことが必要になります。その意味でも価値の差別化の効果的手段としては、ブランドが持っているといえます。
私共の商品・サービスが持っている優位性や消費者ニーズに合致する特徴を、十分に生かして最大限に多くのお客様に商品・サービスがリサーチされるためのブランディングをより一層重要としていきます。なお、私共では、どのような価値をサービスに持たせ、消費者に認知していただくか。そのような方針をコンセプト段階から設計し実行することを経営レベルで実践しています。
2つの安定経営の理由(構造資産)
●歴史と伝統による安定経営
●収益基盤からの安定経営
こ れ か ら の 事 業 展 開
KPI(重要業績評価指標)
●売上高の割合(単位%)
実績(2017年度) | 予測(2018年度) | 将来の目標値(2020年度) | |
卸売事業 | 40% | 30% | 20% |
直営販売事業 | 25% | 20% | 15% |
渉外事業 | 5% | 10% | 30% |
ギャラリー事業 | – | 5% | 5% |
教育事業 (食空間デザイン研究所) |
– | 5% | 5% |
コンサルティング事業 | 5% | 10% | 10% |
不動産管理事業 | 25% | 20% | 15% |
(売上高) | 100% | 100% | 100% |
●利益の割合(単位%)
実績(2017年度) | 予測(2018年度) | 将来の目標値(2020年度) | |
卸売事業 | 25% | 20% | 15% |
直営販売事業 | 25% | 15% | 10% |
渉外事業 | 5% | 15% | 30% |
ギャラリー事業 | – | 5% | 5% |
教育事業 (食空間デザイン研究所) |
– | 5% | 5% |
コンサルティング事業 | 5% | 10% | 15% |
不動産管理事業 | 45% | 30% | 20% |
(売上高) | 100% | 100% | 100% |
将来の経営戦略
前期実績(2017年度)では、前々期実績(2016年度)を超える売上高と利益を計上いたしました。しかしながら、当期予測(2018年度)では、得意先百貨店の事情により私共の主力店舗が突然の閉店を余儀なくされたことから、卸売事業の大幅な下方修正が避けられないことが想定されています。一方、直営販売事業については、不採算店舗を閉鎖したことにより、前期実績売上高は下回っているものの、利益は昨年及び一昨年を上回る数値となり、順調に推移しています。
将来の目標値(2020年度)には、不動産管理事業の大幅な増収益が見込まれ、更に日本橋本店、渉外事業、コンサルティング事業が本格的に稼働することになれば高い利益率が期待できます。ポイントとしては、新規会員の顧客数の獲得を予定通り増やすことができるかにあると思われます。課題としては、売上高の推移に対して、現場における多忙感と相いれない結果となり、作業効率の改善を必要としています。
将来の目標値(2020年度)は、やや物足りないものとなっていますが、指標には表れない今後の成長に貢献する芽が育ってきており、今後の成果を楽しみにしています。